1. 自動車NOx・PM法の車種規制の内容は?

Q&A

自動車NOx・PM法の車種規制の内容は?

Answer自動車NOx・PM法の車種規制の概要は以下の通りです。

昨年末から最終決定を先送りされていた自動車NOx・PM法の車種規制の概要が今月に入り、環境省から発表された。規制の対象となる車種は下表の通りであるが、現時点で各自同社メーカーから発売されているディーゼル車は、今回の規制をクリアできておらず、現在販売している車両を含めて平成14年10月1日以降、特定地域内において登録ができない。使用過程車(平成14年9月30日までに特定地域内で登録された車)においては猶予期間を越えると継続検査を受けられない(車検に通らない)。キャンピングカーの猶予期間は初年度登録から起算して10年間の末日に当たる日以降の検査証の有効期間満了日。すなわち10年(最大11年11か月)を越えて特定地域内で使用できなくなる。

車  種 ナンバープレートの分類番号
普通トラック 1.10~19.100~199
小型トラック 4.40~49.400~499
6.60~69.600~699
大型バス
(定員30人以上)
2.20~29.200~299
マイクロバス
(定員11人以上30人未満)
2.20~29.200~299
5.50~59.500~599
7.70~79.700~799
特殊用途自動車
(トラック、バス、ディーゼル乗用車をベースとしたものに限る)
8.80~89.800~899
ディーゼル乗用車
(定員11人未満)
3.30~39.300~399
5.50~59.500~599
7.70~79.700~799

現時点で発売されているキャンピングカーのベース車(新型カムロードを含む)は、いずれも今回の規制をクリアしておらず(現在対応時期も未定)、平成14年10月以降は特定地域内においてディーゼル車は登録ができない。特定地域内に居住している人が4WDを必要とした場合、ディーゼルしか存在しない4WDは、平成14年9月までが購入(登録)の最終期限となる。

最初に自動車NOx法ができた当時発売されていたディーゼル車の型式記号は「U-」などであったがそのときの猶予期間も10年間だった。その後NOx法対策車として新たしく「KC-」などが発売され、当時は使用期限などの規制は一切かかっていなかったが、10年経たないうちに法律は改正され、今回の規制では「KC-」なども規制の対象となり、10月以降に車検を受けると車検証には使用期限が記入されることになる。もちろんその時点で初年度登録から10年を越えているキャンピングカーは次回の車検は受けられない。

結局、日本の制度として自動車の使用期限はおおむね10年間という線引きがされていることは明らかで、この先もすべての車が電気自動車になるまで規制は続くのであろう。