1. FRPボディーとパネル構造のボディーはどっちが良いの?

Q&A

FRPボディーとパネル構造のボディーはどっちが良いの?

Answer それぞれ長所はありますが、バンテックでは安全性の高い単板構造ボディ(FRP)を採用しています。

複合パネルボディ(パネル構造)

利点 型代が一体型に比べて安価である。
パネルの寸法変更が簡単で、色々なサイズにボディーを変更できる。
面部分の剛性に優れていて、ボディー剛性は厚みにより対応できる。
平面部分の平滑性に優れている。(単板構造の様に波打たない)
生産時点での加工性に優れていて量産・保管がやりやすい。
製造原価が一体型より安く、価格を下げることが出来る。
断熱がやりやすく、高性能な断熱牲を簡単に持たすことが出来る。
同じボディーサイズなら室内を広く取りやすい。
欠点 パネル同士の接合部分強度保持が難しい。パネルの強度が上げれば上がるほどジョイント部分にストレスが掛る。
永く使うとジョイント部分から雨漏れがしやすい。(定期的なメンテナンスが必要)
事故の時、内部フレームが曲がると、パネル全体の交換しか補修の方法が無い。
アルミのフレームが一般的だが、使いすぎると断熱性が極端に落ちる。
フレーム部分が結露しやすい。

単板構造ボディ(FRP)【バンテック製品ではZiLシリーズ・CORDEシリーズで採用】

利点 デザインの自由性がある。
弾性に優れていて、事故時の衝撃を全体で受けるため、乗員の損傷が少ない。(弊社は既に2000台以上単板構造のボディで発売しています。事故事例のデータを積極的に集めていますが、大型車に追突を受けての横転事故など、かなり重大な事故の場合でもボディのダメージが殆ど無く、事故に強い実績を持っています。ボディ強度は我々の予想を遥に超えるほど強いものです。これは船舶でも既に多くの事例で実証されています)
事故の損傷は、大半が部分的な切り張り作業で修理が出来る。
欠点 ボディー剛性を強くするのが難しく、家具に軋み音が出やすい。(強度とは関係ありません。例えば、航空機や高層ビルは「柔構造」と言って、たわみやすく、ストレスが一ケ所に貯まることを避けた構造になっています。)
型代が高価であり、開発費が高く付く。結果、販売価格が高くなる傾向がある。
型を製作後、変更が難しく、顧客の要望を受け入れる事が難しい。ボディデザインに問題点が有っても改良が難しい。
平面部の平滑牲を出すのが難しい。
断熱性を高めるためには多くの作業工程が必要になる。